言い訳百花繚乱!古今東西の名言で彩る言い訳の世界
「遅刻の理由は?」「宿題は?」「なぜ失敗した?」人生において、私たちは様々な場面で「言い訳」を必要とします。
それは時に窮地を脱するための知恵となり、時に人間関係を円滑にする潤滑油でもあります。
本記事では、古今東西の偉人や著名人、さらにはアニメや漫画のキャラクターたちが残した、あるいは関連する、珠玉の「言い訳」表現を厳選してご紹介します。
クスっと笑えるものから、思わず唸ってしまうものまで、言い訳の奥深い世界を存分にお楽しみください。
歴史上の偉人・著名人
「賽は投げられた」(ユリウス・カエサル)
紀元前49年、カエサルがルビコン川を渡河し、ローマ内戦を開始する際に放ったとされる言葉です。
この川を渡ることは当時の法に背く行為であり、事実上ローマへの反逆を意味していました。
「もはや後戻りできない」という決意表明であると同時に、結果に対する責任を運命に委ねる、ある種の言い訳とも解釈できます。
「国家とは私である」(ルイ14世)
17世紀フランス国王ルイ14世の言葉とされる言葉です。
絶対王政を象徴する有名な言葉で、王の権威は神から与えられたものであり、王の行為はすなわち国家の行為であるという思想を表しています。
自身の行為を国家の行為と同一視することで、自身のあらゆる行動を正当化する論理として機能し、責任を曖昧にする、壮大な言い訳とも言えるでしょう。
「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」(マリー・アントワネットの逸話)
フランス革命前夜、困窮する民衆に対して王妃マリー・アントワネットが言ったとされる言葉です。
しかし、この発言は後世の創作である可能性が高いとされています。
真偽は不明ですが、この逸話は特権階級の現実感覚の欠如を象徴し、結果として民衆の苦境を顧みないことへの言い訳として機能しているという点で、言い訳の文脈でよく引き合いに出されます。
民衆の生活苦を理解せず、的外れな提案をしていると解釈されるため、責任回避の意図が見られると捉えられています。
「私は間違ったことがない。少なくとも、それを認めたことはない。」(ジョン・メイナード・ケインズ)
イギリスの経済学者ケインズの言葉として広く知られていますが、正確な出典は不明です。
しかし、自己の過ちを認めない、あるいは認めようとしない姿勢は、言い訳の典型的なパターンと言えるでしょう。
文豪・作家
「恥の多い生涯を送って来ました。」(太宰治『人間失格』大庭葉蔵)
太宰治の小説『人間失格』の主人公、大庭葉蔵の有名な一節です。
自己の不徳を嘆きつつ、周囲への責任転嫁とも解釈できる言葉です。
自らの弱さや過ちを告白することで、周囲の同情を誘い、責任を軽減しようとする意図が見られます。
自己弁護の言葉でありながら、同時に社会や周囲への言い訳とも取れる、複雑なニュアンスを持っています。
「僕は、世間というものと、どうしても、うまく、やって行かれない。」(太宰治『人間失格』大庭葉蔵)
同じく『人間失格』の中で、大庭葉蔵が世間との隔絶を訴える言葉です。
世間との不和を強調することで、自身の不適応を正当化しようとする意図も含まれます。
社会に馴染めないことを嘆くことで、自身の行動や生き方を弁護していると捉えられます。
社会との関係性を断つことによって、自身の責任を回避しているとも言えるでしょう。
「すべて世の中が悪いのだ。」(夏目漱石『吾輩は猫である』苦沙弥先生)
夏目漱石の小説『吾輩は猫である』に登場する苦沙弥先生の台詞です。
自身の不遇を世間のせいにする、典型的な言い訳と言えるでしょう。
責任を外部に転嫁することで、自己の不甲斐なさを覆い隠そうとしています。
自分の境遇や不満を社会全体のせいにする、普遍的な言い訳の形です。
エンターテイナー・芸能人
「記憶にございません」(政治家の答弁)
国会答弁などで、都合の悪い事実を問われた際に政治家がよく使う表現です。
森友学園問題、加計学園問題、桜を見る会問題などで多用され、責任回避の常套句として定着しました。
都合の悪い事実を「記憶にない」とすることで、追及を逃れようとする意図が明確に表れています。
責任を曖昧にし、追及をかわすための常套句として、広く知られています。
「体調不良のため」(芸能人の休業理由)
芸能人が活動を休止する際によく使われる理由です。
2023年にはKing & Princeのメンバー複数名が体調不良を理由に活動休止を発表したことが話題となりました。
体調不良はプライベートな事情を詮索されないための、ある種の「言い訳」として機能する場合もあります。
具体的な理由を明かさずに活動を休止するための、円滑な表現として使われることが多いです。
「ノーコメント」(渡部建氏の不倫報道)
2020年、渡部建氏の複数女性との不倫が報じられた際、当初報道陣の問いかけに対し「ノーコメント」を貫いたことが、結果として更なる批判を招きました。
説明責任を放棄することで、問題を先送りしようとする意図が見られると捉えられました。
情報開示を避けることで、事態の沈静化を図ろうとする意図が読み取れます。
映画・ドラマ
「倍返しだ!」(ドラマ『半沢直樹』半沢直樹)
ドラマ『半沢直樹』の主人公、半沢直樹の決め台詞です。
相手の不正を暴き、責任を追及する際に使われ、自身の正当性を主張する強い表現として、社会現象にもなりました。
受けた仕打ちをそのまま返すという行為を正当化し、視聴者の共感を呼んだと言えるでしょう。
自身の行動を正当化する、力強い言葉として広く知られています。
「逃げるは恥だが役に立つ」(ドラマタイトル)
同名の漫画を原作とするテレビドラマのタイトルです。
「逃げる」という行為をネガティブなものとして捉える従来の価値観に対し、新しい生き方を模索することを肯定する、ある種の「言い訳」とも解釈できます。
従来の価値観にとらわれない、新しい生き方を提示する、ある種のメッセージとして捉えられます。
「お前を消す」(映画『太陽がいっぱい』アラン・ドロン演じるトム・リプリー)
パトリシア・ハイスミスの小説を原作とする映画『太陽がいっぱい』で、アラン・ドロン演じるトム・リプリーが、自身の犯罪を隠蔽するために、邪魔者を排除しようとする際に発する台詞です。
犯罪行為を正当化する、恐ろしい言い訳と言えるでしょう。
自身の保身のために殺人を犯すという、倫理観の欠如を示す言葉です。
「私は、自分の信じる正義のために戦っているだけだ」(映画『ダークナイト』ジョーカー)
映画『ダークナイト』に登場する悪役、ジョーカーの台詞です。
混沌と破壊をもたらすジョーカーが、自身の行為を正当化するために使う言葉で、狂気的な正義感を主張することで、自身の悪行を覆い隠そうとしています。
社会秩序を破壊する行為を、独自の正義に基づいていると主張することで、自身の行動を正当化しようとする意図が表れています。
アニメ・漫画
「だが断る」(『ジョジョの奇妙な冒険 第四部 ダイヤモンドは砕けない』岸辺露伴)
荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険 第四部 ダイヤモンドは砕けない』に登場する漫画家、岸辺露伴の決め台詞です。
相手の要求を断固拒否する際に使われ、相手に有無を言わせない強い意志が表れています。
ある意味では、相手の期待に応えないことへの「言い訳」とも解釈できます。
相手の意向を無視し、自身の意思を貫くことを明確に示しています。
「運命だ」(『新世紀エヴァンゲリオン』)
アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』において、主人公の碇シンジをはじめとする登場人物が、自身の意志ではどうすることもできない状況を説明する際に使う言葉です。
状況への諦めや受容を表す言葉として使われることが多いです。
「貴様らの敗因は…たった一つ…貴様らが…私を怒らせたことだ…」(『機動戦士Zガンダム』パプテマス・シロッコ)
アニメ『機動戦士Zガンダム』に登場するパプテマス・シロッコが、最終決戦で敗北を目前にした際に発した台詞です。
自身の責任を認めず、敗因を一方的に相手に押し付ける、典型的な悪役の言い訳と言えるでしょう。
自身の優位性を示すことで、敗北の事実から目を背けようとする意図が読み取れます。
「冗談ではない!!」(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ギルバート・デュランダル)
アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』で、議長ギルバート・デュランダルが、自身の計画が狂い始めた際に発する台詞です。
計画の破綻を認めない、あるいは認められない状況で発せられる言葉で、自身の正当性を主張するための、悲痛な叫びとも言えます。
計画の失敗を認めず、あくまで計画は進行中であると主張することで、責任を回避しようとしています。
「全てはシュタインズ・ゲートの選択だ」(『STEINS;GATE』岡部倫太郎)
ゲーム・アニメ『STEINS;GATE』で、主人公の岡部倫太郎がタイムリープを繰り返す中で、無数の選択肢と後悔に翻弄される中で、自らを納得させるために使う言葉です。
過去の改変によって生じた結果を、すべて「シュタインズ・ゲートの選択」という不可抗力によって定められたものとして解釈することで、自身の責任を軽減しようとしています。
「ちがう!これは…これは…」(『DEATH NOTE』夜神月)
漫画・アニメ『DEATH NOTE』で、追い詰められた夜神月が、必死に言い訳を重ねるシーンは、物語のクライマックスの一つです。
自身の犯行を否定しようとする焦燥感が表れており、状況を打開しようとする必死さが伝わってきます。
論理的な説明ができなくなり、言葉を濁すことで逃れようとする、典型的な言い訳のパターンです。
「まだ…終わってない…」(『進撃の巨人』エレン・イェーガー)
漫画・アニメ『進撃の巨人』で、主人公のエレン・イェーガーが絶望的な状況でも諦めずに戦い続ける強い意志を表す言葉です。
困難な状況を前にしても、目標を諦めないという決意表明であると同時に、現状を打破するための「言い訳」とも解釈できます。
「逃げちゃダメだ」(『新世紀エヴァンゲリオン』碇シンジ)
アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で、当初は逃避的だった碇シンジが、葛藤を乗り越えて前向きになろうとする際に発する言葉です。
過去のトラウマや自身の弱さと向き合い、逃げることを否定することで、前に進もうとする決意を表しています。
ことわざ・格言
「負け犬の遠吠え」
負けた者が強がって言い訳をすること。負けを認めず、強がって虚勢を張る様子を表しています。
「後の祭り」
時機を逸して手遅れになること。後悔の念を込めた言い訳として使われます。
タイミングを逃してしまったことを嘆く際に用いられます。
「覆水盆に返らず」
一度してしまったことは取り返しがつかないこと。
過去の過ちを正当化する際に使われることがあります。
過去の出来事は変えられないという事実を受け入れる、ある種の諦めの言葉です。
「弁解の余地がない」
言い訳のしようがない状況を表す言葉。
状況が明白で、言い逃れができない状況を表しています。
「言い訳無用」
言い訳をする必要がない、または許さないという意味。
相手の言い訳を聞く必要がない、または聞きたくないという強い意志を表しています。
「窮鼠猫を噛む」
追い詰められた鼠が猫に噛みつくように、絶体絶命の状況では、普段は弱者でも必死になって反撃すること。
窮地を脱するための言い訳として使われることがあります。
追い詰められた状況で、最後の手段として言い訳を用いる状況を表しています。
まとめ
言い訳は、人間のコミュニケーションにおいて複雑な役割を果たしています。
自己防衛、責任回避、人間関係の維持など、様々な目的で使用されます。
本記事で紹介した名言や事例を通して、言い訳の多様性や面白さを感じていただければ幸いです。
しかし、重要なのは、状況に応じて適切な対応を選ぶこと。
時には素直に謝罪することが、より良い人間関係を築くための鍵となることを忘れないでください。
言い訳はあくまで一時的な対応策であり、根本的な解決にはならない場合が多いことを認識しておくことが重要です。


